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そもそも工業製品というものは、未来永劫使い続けられるということはなく、いつか寿命が来てしまいます。太陽光パネルも同じです。ここでは太陽光パネルの寿命や劣化してしまう要因、寿命を延ばすための方法などについての情報を取りまとめて紹介していきたいと思います。
太陽光パネルの長期的な運用には、定期的なメンテナンスと劣化原因への対策が欠かせません。適切な管理で寿命を延ばし、発電効率を維持しましょう。
手掛けるメーカーやパネルの種類にもよりますが、太陽光パネルの寿命は一般的なもので20年程度、より長持ちするタイプであれば30年程度が期待できます。それこそ落雷や大地震などで深刻なダメージを受けたりしない限り、長い年数に渡って発電機能を発揮してくれるでしょう。
ただし、注意すべき点として、太陽光パネルというものは、使用する期間が長くなればなるほど、経年劣化が進んでいき、発電効率が徐々に低下していくということが起こりがちです。例えば新品時の発電量が100だとした場合、5年後には90、10年後には80となっていくこともあり得ます。
上記の通り、太陽光パネルというものは経年劣化によって発電効率が徐々に低下していくという傾向があります。それゆえ、何をもって寿命とするか、明確に定義することが難しいというのが実情です。例えば発電量が新品時の半分以下であっても、発電されていればまだ寿命ではないという考え方もあります。こうした事情を、予め踏まえておきましょう。
簡単に言えば、ホットスポットとは何らかの原因によって、太陽光パネルの一部分の電流が流れにくくなり、その状態が続くとパネルが熱をもってしまい、発電力が低下。さらに状態が酷くなると、太陽光パネル自体が故障したり、最悪、火災を引き起こしてしまう可能もあります。
原因としては鳥の糞や落ち葉、背の高い雑草などが太陽光パネルに付着し、太陽光を遮ってしまうことで電気抵抗が発生。そうしてホットスポット現象を引き起こしてしまいます。その他にも経年劣化や地震によるパネルのひび割れ、積雪荷重による破損などが原因となる場合もあります。
太陽光パネルはガラスやシートが何層にも重なって形成されているというものになります。そうした層の隙間に水蒸気のような粒子の小さい水分が侵入してしまうと、層間剥離(デラミネーション)という、層と層が剥離してしまう現象が発生します。当然ながら、剥離が起きた箇所では発電が出来なくなり、剥離していない部分の発電効率も低下させてしまう場合もあります。
ホットスポットに比べるとリスクは比較的低いですが、発生してしまうと劣化の進行を早めてしまいます。なお、層間剥離(デラミネーション)が発生している箇所は、パネルが白っぽく変色します。
ソーラーパネルというものは設置すれば発電してくれるという便利なものですが、それゆえ不具合が発生しても気が付きにくいという側面もあります。それゆえ、寿命をできるだけ延ばしより長く発電機能を持続させるには、専門業者による定期的な点検が不可欠です。1年に1度は点検を受けるのが望ましいと言えます。
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