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奈良県の太陽光発電・蓄電池の補助金制度を解説

奈良県の太陽光・蓄電池補助金の全体像

奈良県では、県の「スマートハウス普及促進事業」で蓄電池やZEH設備、V2H、エネファーム、太陽熱利用システムへの補助を行っています。一方で、住宅用の太陽光パネル単体に対する県の補助金はありません。

太陽光発電そのものへの補助は、市町村の独自制度が中心です。県内39市町村のうち、住宅向けの太陽光発電・蓄電池・V2H・エネファームのいずれかに独自の補助制度が確認できたのは10市町村でした(2026年10月時点)。

補助金は自治体ごとに金額や条件が異なり、「着工前に申請が必要な制度」と「設置後に申請する制度」があります。また、予算に達した時点で受付が終わるため、検討を始めたら早めにお住まいの市町村の制度を確認しましょう。

【一覧】奈良県の市町村別 太陽光・蓄電池補助金の有無

奈良県内39市町村の、住宅向け太陽光発電・蓄電池補助金の有無を一覧にまとめました。お住まいの市町村に制度があるかをチェックしてみてください。

【表の見方】
○:補助制度あり
×:2026年10月時点で、市町村の公式サイトに住宅向けの補助制度の掲載が見当たらないもの

奈良県12市の補助金の有無

市 太陽光 蓄電池 その他・備考
奈良市 ○
7万円/kW
○
経費の1/2
太陽光と蓄電池の同時設置が条件
大和高田市 ○
5万円
○
5万円
令和8年度は予算到達により受付終了
大和郡山市 × × エネファームに商品券5万円分
天理市 × × ―
橿原市 ○
2万~10万円
○
5万円
太陽光は出力に応じて補助額が変動
桜井市 × × ―
五條市 × × ―
御所市 × × ―
生駒市 ○
2万円/kW
(上限8万円)
○
1万円/kWh
(上限5万円)
V2H・HEMSも対象。太陽光は蓄電池またはV2Hとの同時設置が条件
香芝市 × × ―
葛城市 ○
5万円
× エネファームに5万円
宇陀市 ○
商品券5万円分
× ―

奈良県27町村の補助金の有無

町村 太陽光 蓄電池 その他・備考
山添村 ○
8万円
○
経費の1/2
(上限10万円)
―
平群町 × × ―
三郷町 × × ―
斑鳩町 × × ―
安堵町 × × ―
川西町 × × ―
三宅町 × × ―
田原本町 × × ―
曽爾村 × × ―
御杖村 × × ―
高取町 × × ―
明日香村 × × ―
上牧町 × × ―
王寺町 × ○
5万円
エネファーム・V2Hに各10万円
※今年度の実施状況は町へ確認
広陵町 × × ―
河合町 × × ―
吉野町 × × ―
大淀町 × × ―
下市町 × × ―
黒滝村 × × ―
天川村 × × ―
野迫川村 × × ―
十津川村 × × ―
下北山村 × × ―
上北山村 × × ―
川上村 × × ―
東吉野村 ○
7万円/kW
(上限28万円)
× ―

参照元:奈良県「県内市町村の補助金制度」(https://www.pref.nara.lg.jp/n092/66549.html)および各市町村公式サイト(2026年10月11日確認)

制度が見当たらない市町村にお住まいの場合でも、県や国の制度は利用できる可能性があります。また、年度の途中で新しい制度が始まることもあるため、設置を検討する際はお住まいの市町村の担当窓口にも確認しておくと安心です。

補助金がある市町村の制度内容(2026年度)

ここからは、太陽光発電・蓄電池などに独自の補助制度がある市町村について、補助額や主な条件を紹介します。

奈良市「地域脱炭素移行・再エネ推進事業補助金」

項目 内容
太陽光発電 7万円×容量(kW)
※上限は補助対象経費の合計額
蓄電池 補助対象経費の1/2
※上限は14万1千円×容量(kWh)×1/2
主な条件 ・自ら所有し居住する住宅(新築を含む)
・太陽光と蓄電池を同時に設置・申請すること
・自家消費率30%以上で、FIT・FIPの認定を受けないこと
・蓄電池は20kWh以下のSII登録製品
・PPA・リースによる設置も対象
申請のタイミング 着工前(交付決定前に着手したものは対象外)
受付期間 2026年4月16日~12月25日15時
※先着順。予算に達し次第終了
問い合わせ先 奈良市 環境都市推進課
TEL:0742-34-5652

参照元:奈良市(https://www.city.nara.lg.jp/site/zerocarbon/263838.html)

奈良市は2026年10月2日に「個人住宅向けの予算が残りわずか」と案内しています。検討中の方は早めに確認しましょう。

大和高田市「住宅用太陽光発電システム等設置費補助金」

項目 内容
補助額 太陽光発電(10kW未満):5万円
蓄電池(1kWh以上):5万円
主な条件 ・自ら居住する住宅への設置
・未使用品であること(リースは対象外)
・市税の滞納がないこと
申請のタイミング 工事完了・使用開始後
受付状況 令和8年度は予算額に達したため受付終了
問い合わせ先 大和高田市 市民衛生課
TEL:0745-22-1101

参照元:大和高田市(https://www.city.yamatotakada.nara.jp/soshikikarasagasu/shimineiseika/gomi_kankyo_pet/1/1676.html)

橿原市「エコライフハウス推進事業」

項目 内容
太陽光発電
(1kW以上10kW未満)
1kW以上2kW未満:2万円
2kW以上3kW未満:4万円
3kW以上4kW未満:6万円
4kW以上5kW未満:8万円
5kW以上10kW未満:10万円
蓄電池(1kWh以上) 一律5万円
※既設の太陽光発電に後から設置する場合も対象
主な条件 ・市内に住み、自ら居住する一戸建て
・未使用品であること(リースは対象外)
・市税の滞納がないこと
・設置前に、都市計画課で景観等確認報告書の確認印を受けること
申請のタイミング 設置・支払いの完了後
受付期間 2026年5月1日~2027年3月31日
※予算がなくなり次第終了
問い合わせ先 橿原市 環境政策課
TEL:0744-47-3511

参照元:橿原市(https://www.city.kashihara.nara.jp/soshiki/1029/gyomu/2/6/1790.html)

なお、橿原市では令和8年度から家庭用燃料電池(エネファーム)は補助の対象外となっています。

生駒市「創エネ・省エネシステム普及促進事業補助金」

項目 内容
太陽光発電(10kW未満) 2万円/kW(上限8万円)
蓄電池(1.0kWh以上) 1万円/kWh(上限5万円)
V2H 1件10万円
HEMS 設置費用の額(上限1万円)
主な条件 ・太陽光は蓄電池またはV2Hと同時に設置すること
・PPA・リースは対象外(ローンでの購入は対象)
・市税等の滞納がないこと
・国・県の補助金との併用は可能
申請のタイミング 2026年4月1日以降に設置したものを、設置後に申請
受付期間 2026年5月15日~2027年3月15日
※予算に達し次第終了
問い合わせ先 生駒市 脱炭素まちづくり推進課
TEL:0743-74-1111

参照元:生駒市(https://www.city.ikoma.lg.jp/0000021899.html)、(https://www.city.ikoma.lg.jp/0000021137.html)

組み合わせごとの上限額は、太陽光+蓄電池で13万円、太陽光+V2Hで18万円です。

また生駒市では、脱炭素先行地域のモデル自治会(12地区)にお住まいの方を対象に、費用の3分の2に国の補助金を充当する「いこま創エネライフ応援プラン」も実施しています。市の登録事業者を通じて導入する仕組みなので、対象地区にお住まいの方はあわせて確認してみてください。

参照元:生駒市(https://www.city.ikoma.lg.jp/0000037042.html)

葛城市「住宅用太陽光発電システム設置補助金」

項目 内容
補助額 太陽光発電(2kW以上10kW未満):1件5万円
家庭用燃料電池(エネファーム):1件5万円
主な条件 ・市内に住み、自ら居住する一戸建て
・全量買取の対象とならないシステムであること
・市税等の滞納がないこと
申請のタイミング 電力受給開始日から1年以内(設置後に申請)
受付期間 2026年4月1日~2027年2月26日
※予算枠の上限に達し次第終了
問い合わせ先 葛城市 環境課
TEL:0745-44-5004

参照元:葛城市(https://www.city.katsuragi.nara.jp/soshiki/kankyoka/10/1347.html)、(https://www.city.katsuragi.nara.jp/soshiki/kankyoka/10/1027.html)

宇陀市「住宅用太陽光発電システム設置費補助金」

項目 内容
補助額 太陽光発電(10kW未満):ウッピー券(商品券)5万円分
主な条件 ・宇陀市の住民基本台帳に記録されている個人、または市内で事業を営む事業者
・市税の滞納がないこと
申請のタイミング 電力を受給した日の属する年度内(設置後に申請)
問い合わせ先 宇陀市 環境対策課
TEL:0745-82-2202

参照元:宇陀市(https://www.city.uda.lg.jp/soshiki/16/1818.html)

補助は予算の範囲内で行われます。今年度の受付状況は環境対策課へ確認しましょう。

大和郡山市「家庭用燃料電池(エネファーム)設置助成商品券交付」

大和郡山市には、住宅用の太陽光発電・蓄電池を対象とした市独自の補助金はありません。創エネ設備としては、家庭用燃料電池(エネファーム)の設置に対して、市内共通商品券5万円分を交付する制度があります(先着50件、2027年2月26日まで)。

問い合わせ先:大和郡山市 環境政策課(TEL:0743-53-1151 内線571・572)

参照元:大和郡山市(https://www.city.yamatokoriyama.lg.jp/soshiki/kankyoseisakuka/kankyohozen/1124.html)

山添村「住宅用太陽光発電システム設置費補助金」「住宅用蓄電システム設置補助金」

項目 内容
太陽光発電(10kW未満) 1件8万円
蓄電池 補助対象経費の1/2(上限10万円)
主な条件 ・村に住民登録があり、自宅に設置すること
・村税を完納していること
・蓄電池は、村内に設置された10kW未満の太陽光発電と接続すること
申請のタイミング 蓄電池は着工前に申請
問い合わせ先 山添村 環境衛生課
TEL:0743-85-0047

参照元:山添村(https://www.vill.yamazoe.nara.jp/life/kurashi_guide/seikatsu/kakusyuhojokin)

王寺町「創エネ・省エネシステム等普及促進事業補助金」

項目 内容
補助額 家庭用燃料電池(エネファーム):10万円
蓄電池:5万円
V2H:10万円
※いずれも住宅1棟につき
主な条件 ・町に住民登録があり、町税の滞納がないこと
・未使用品であること
・蓄電池は太陽光発電システムと接続していること など
問い合わせ先 王寺町 住民課
TEL:0745-73-2001

参照元:王寺町(https://www.town.oji.nara.jp/kakuka/jyuminfukushibu/jyumin/news/9738.html)

王寺町の制度は太陽光パネル本体は対象外ですが、蓄電池やV2Hを追加する場合に活用できます。電気自動車(EV・PHEV)の購入補助もあります。今年度の受付状況は住民課へ確認しましょう。

東吉野村「太陽光システム設置費補助」

東吉野村では、住宅用の太陽光発電システム(10kW未満)に対して、1kWあたり7万円(上限4kW・28万円)の補助を行っています。県内の市町村の中でも補助額が大きい制度です。

問い合わせ先:東吉野村 総務企画課(TEL:0746-42-0441)

参照元:奈良県「県内市町村の補助金制度」(https://www.pref.nara.lg.jp/n092/66549.html)

奈良県スマートハウス普及促進事業(令和8年度)の対象設備と補助額

奈良県では、県内の住宅に蓄電池やV2Hなどを設置する個人を対象に「スマートハウス普及促進事業」を実施しています。太陽光発電は補助対象設備に含まれていませんが、太陽光発電とあわせて蓄電池を設置する場合などに活用できます。

対象設備と補助金額

補助対象設備 補助金額
定置用リチウムイオン蓄電池 補助率1/3(上限20万円)
家庭用燃料電池(エネファーム) 南部東部地域:11万円
その他:8万円
太陽熱利用システム 強制循環型:9万円
自然循環型:3万円
ZEH設備 20万円
V2H 南部東部地域:13万円
その他:10万円

参照元:奈良県(https://www.pref.nara.lg.jp/n092/p075020.html)

「南部東部地域」とは、五條市・御所市・宇陀市・高取町・明日香村・吉野郡(吉野町・大淀町・下市町・黒滝村・天川村・野迫川村・十津川村・下北山村・上北山村・川上村・東吉野村)・山添村・曽爾村・御杖村を指します。

受付期間と2026年度の申込状況

項目 期間・期限
申込受付期間 2026年6月15日~12月18日
※先着順。予算額に達し次第終了
工事完了・交付申請の期限 2027年1月29日
請求期限 2027年2月19日

2026年度は申込が多く、7月29日時点で予算額の約99%に達し、太陽熱利用システム以外の設備は申請できない状況となっています(2026年10月時点の県公式サイトの表示)。最新の状況は県のコールセンターで確認しましょう。

申請要件と注意点

スマートハウス普及促進事業に申請するには、県が定める要件をすべて満たしている必要があります。

【要件(一部)】

  • 自ら居住する県内の住宅に補助対象設備を設置する個人など(設置済みの設備は対象外)
  • 申込後に県から送付される「登録完了通知」を受けた後に設置工事に着手する、または補助対象設備付き住宅の引渡しを受けること
  • 2027年1月29日までに工事を完了すること
  • 定置用リチウムイオン蓄電池を設置する場合は、太陽光発電システムの出力の合計値が10kW未満であり、期限までに太陽光発電の設置も完了していること
  • 県税を滞納していないこと
  • うちエコ診断(WEB版)を受診し、結果画面を申込時に提出すること…など

なお、この事業は国の「物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金」を財源としているため、同じ交付金を財源とする他の補助金とは併用できません。また県は、「家庭用蓄電池の設置が義務付けられる」といった誤った広告やSNS投稿に関与していないと注意を呼びかけています。

事業者向け|事業所エネルギー効率的利用推進事業補助金

奈良県では、県内に事業所がある中小企業者などを対象に「事業所エネルギー効率的利用推進事業補助金」を実施しています。太陽光発電設備は、蓄電池またはV2Hと同時に導入する場合に限り、1kWあたり5万円(上限60万円)が補助されます。

補助対象設備 補助額
太陽光発電設備 1kWあたり5万円(上限60万円)
※蓄電池またはV2Hとの同時導入が条件
定置用蓄電池 補助率2/3(上限160万円)
V2H 補助率2/3(上限30万円)

参照元:奈良県(https://www.pref.nara.lg.jp/n092/33062.html)

2026年度の交付申請の受付期間は6月25日~12月11日(先着順)ですが、8月21日時点で予算額の約99%に達し、電子申請フォームでの受付は終了しています。申請を希望する場合は、県の事務局へ問い合わせましょう。

あわせて確認したい国の制度と県の取り組み

FIT(固定価格買取制度)の初期投資支援スキーム

補助金とは別に、太陽光発電で余った電気の売電価格も導入費用の回収に関わります。2025年10月以降にFIT認定を受ける住宅用太陽光発電(10kW未満)には、設置後の早い時期の売電単価を高くする「初期投資支援スキーム」が適用されています。

期間 買取価格(2026年度認定・10kW未満)
1~4年目 24円/kWh
5~10年目 8.3円/kWh

参照元:資源エネルギー庁(https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saiene/kaitori/fit_kakaku.html)

なお、奈良市の補助金のように「FIT・FIPの認定を受けないこと」が条件になっている制度もあります。売電と補助金のどちらを優先するかで受けられる制度が変わるため、事前に確認しておきましょう。

国の家庭用蓄電池の補助金(DR家庭用蓄電池事業)

国の「DR家庭用蓄電池事業」(令和7年度補正)は、2026年5月29日に予算に達したため公募が終了しており、再開の予定はないと案内されています。2026年10月時点で、同事業の新たな公募は行われていません。

参照元:環境共創イニシアチブ(SII)(https://dr-battery.sii.or.jp/r7h/)

新築住宅なら「みらいエコ住宅2026事業」

新築住宅を建てる場合は、国土交通省・環境省の「みらいエコ住宅2026事業」も対象になる可能性があります。最も補助額が大きい「GX志向型住宅」(すべての世帯が対象)は、地域区分に応じて1戸あたり110万円または125万円の補助です。

GX志向型住宅は、再生可能エネルギーを含めた一次エネルギー消費量の削減率100%以上が要件のため、通常の地域では太陽光発電などの再エネ設備の導入が実質的に必要です。申請は登録された住宅事業者が行い、交付申請は遅くとも2026年12月31日まで(予算上限に達し次第終了)です。

参照元:国土交通省(https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk4_000310.html)、みらいエコ住宅2026事業(https://mirai-eco2026.mlit.go.jp/)

奈良県の太陽光・蓄電池 共同購入事業

奈良県は、アイチューザー株式会社と協定を結び、太陽光発電・蓄電池の共同購入事業「みんなのおうちに太陽光」を実施しています。2026年の参加登録期間は6月9日~12月2日で、登録は無料、参加しても契約の義務はありません。補助金とは別の取り組みですが、導入方法の選択肢のひとつとして知っておくとよいでしょう。

参照元:みんなのおうちに太陽光(奈良県)(https://switchtogether.jp/solar-and-battery/nara)

補助金申請の流れと失敗しないポイント

「着工前申請」か「設置後申請」かを必ず確認する

補助金は、制度によって申請のタイミングが異なります。着工前に申請が必要な制度で先に工事を始めてしまうと、補助を受けられません。

  • 着工前の手続きが必要:奈良県スマートハウス普及促進事業、奈良市、山添村(蓄電池)など
  • 設置後に申請:大和高田市、橿原市、生駒市、葛城市、宇陀市など

設置後に申請する制度でも、「2026年4月1日以降に設置したもの」など、契約日・設置日に条件が付いていることがほとんどです。

たとえば奈良県のスマートハウス普及促進事業の基本的な流れは以下の通りです。

  • 1. 補助金の申込登録
  • 2. 申込内容の審査
  • 3. 登録完了通知の受け取り後に、事業(機器発注・契約・施工)開始
  • 4. 事業完了後に補助金の交付申請
  • 5. 申請内容の審査、交付決定・補助金額確定
  • 6. 補助金の請求・交付

PPA・リースの可否と併用ルールを確認する

初期費用0円で設置できるPPAやリースは、自治体によって扱いが分かれます。奈良市はPPA・リースも対象ですが、生駒市はPPA・リースが対象外、橿原市と大和高田市はリースが対象外です。

また、県と市町村の補助金を組み合わせられるかどうかも制度ごとに異なります。生駒市は国・県の補助金との併用が可能と明記していますが、県のスマートハウス普及促進事業は、同じ国の交付金を財源とする補助金とは併用できません。申請前に、それぞれの窓口で確認しておきましょう。

予算の消化状況をこまめにチェックする

補助金は予算に達すると受付終了となるため、早めの情報収集が重要です。2026年度も、県のスマートハウス普及促進事業は受付開始から約1か月半後の7月29日時点で予算額の約99%に達し、大和高田市も年度途中で受付を終了しています。

補助金の要件は自治体ごとに異なり、必要書類や申請のタイミングも制度によってさまざまです。施工だけでなく、補助金の申請手続きまでまとめて相談できる会社を選ぶと、申請漏れや手続きのミスを防ぎやすくなります。あわせて、複数の会社から見積もりを取り、内容を比較検討することも大切です。

奈良県の太陽光補助金に関するよくある質問

Q. 奈良県で太陽光パネルだけを設置する場合に使える補助金はありますか?

A. 県の補助金は太陽光パネル単体を対象としていません。市町村では、橿原市・葛城市・宇陀市・山添村・東吉野村などが太陽光発電単体の設置も補助の対象としています(大和高田市は令和8年度の受付を終了)。奈良市と生駒市は、蓄電池(生駒市はV2Hも可)との同時設置が条件です。

Q. 県と市町村の補助金は併用できますか?

A. 制度によって異なります。たとえば生駒市の補助金は国・県の補助金と併用できますが、県のスマートハウス普及促進事業は、同じ国の交付金を財源とする補助金とは併用できません。申請前に、県と市町村の両方の窓口に確認しましょう。

Q. すでに設置した太陽光発電でも補助金は受けられますか?

A. 着工前の申請が必要な制度(奈良県スマートハウス普及促進事業・奈良市など)は、設置後に申請しても対象外です。一方、橿原市・生駒市・葛城市などは設置後に申請する制度ですが、設置日や支払日が今年度の対象期間内であることが条件です。

Q. PPAやリースで設置しても補助金は受けられますか?

A. 奈良市はPPA・リースによる設置も対象ですが、生駒市はPPA・リースが対象外、橿原市・大和高田市はリースが対象外です。契約方法を決める前に、お住まいの自治体の条件を確認しましょう。

Q. 補助金の受付が終了していた場合はどうすればよいですか?

A. 翌年度の募集を待つ方法があります。2026年度は、奈良市が4月、橿原市・生駒市が5月、県のスマートハウス普及促進事業が6月に受付を開始しました。また、補助金がない場合でも、FITの初期投資支援スキームにより設置後4年間は売電単価が24円/kWhとなるため、導入費用の回収計画を立てやすくなっています。

まとめ

奈良県では、県が蓄電池やV2Hなどを、10の市町村が太陽光発電・蓄電池などを対象に独自の補助制度を設けています(2026年10月時点、年度内の受付を終えた制度を含む)。住宅用の太陽光パネル単体に使えるのは市町村の制度が中心なので、まずはお住まいの市町村に制度があるかを確認しましょう。

補助金は自治体ごとに金額や条件、申請のタイミングが異なり、予算に達すると受付が終わってしまいます。早めの情報収集と、制度に合ったタイミングでの申請を心がけ、補助金の手続きにも詳しい会社へ相談・見積もり依頼をするところから始めるのがおすすめです。

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